Tournament article
フジサンケイクラシック 2001
初日、トピックス 「激しいんだよなあ・・・」
ホールアウト後の近藤は、「今日は激しかったね」と第一声。
「1イーグルと、7バーディ、4ボギー・・・。おまけに後半は9パット。合計23パットだよ! なんか、激しいんだよなあ・・・(苦笑い)」
この日のスタートは、午前中の雨がちょうど降り止んだ、12時56分。
1番で3メートルにつけて奪ったバーディが、「激しい」ラウンドの始まりだった。
雨はやんだものの、依然として風は強く、「今日はイーブンパーで絶対に上位にいけるとは思ったけど・・・。朝いちにバーディ先行でいけたんで、波に乗れたんですね」
強力な後押しもあった。
川奈で研修5年目という長本広範さん(22歳)。
専修大学時代、出場した98年のこの大会では練習日だけ担いでくれた長本さんは、今年、再び、ツアープレーヤーとして川奈に戻ってきた近藤のキャディをかってでてくれたのだ。
ここ川奈は、見た目と実際の転がりが異なるというくらい、目のよみづらい高麗グリーン。
「高麗は、短いパットで注意が必要で、しっかりヒットしないと届かないし、2回しか川奈を経験していない僕には、ラインなんて読みきれるもんじゃない。
その点、彼は頼りになります。今日は彼にまかせっきり。ラインを読める人がそばにいるって、ほんとうに心強いですね」
長本さんとの、二人三脚で完成した後半の9パットには、生涯初のエースと同様に満足げ。
通算5アンダーの首位発進に、「優勝はムリだと思うけど、いいスタートが切れたことだし、最終日に上位に残るチャンス。もう、脱落はしたくない。最後まで粘って優勝争いがしたい」。3日目、4日目に弱いと言われる近藤が、汚名返上に燃える。