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住建産業オープン広島 2002

< 上位選手のコメント&トピックス > 「八本松は、経験済み」

ラフに打ち込んだ9番パー4。右の松の木を避けて、懸命のリカバリーショット
 韓国出身のS・K・ホ、8年前の記憶をたどり好スタート

 6月の第3週。
 ホは、病院のベットの上にいた。
 肺に空気が入って膨張し、息をするのが苦しくなる病気。
 「注射器で肺の空気を抜いたんです。もう、大変でした」
 当時を思い出して、ホは、少し、苦い顔をした。
 1ヶ月を経た今は完治して、プレーには、まったく影響ないが、医者には、しばらく練習は控えるように、といわれている。
 「だから、調子は良いとは、いえないんです」との言葉どおり、この日は、ティショットの約半分をラフに打ち込んだが、攻略法は、心得ていた。
 今年、日本ツアー初参戦のホにとって、どの会場も、初めて回るコース。特徴をつかむまでに、時間がかかるはずだが、ここ八本松は、実は、過去に、経験済みだったのだ。
 94年のアジア大会。
 アマチュア時代、韓国代表で出場したときの会場も、ここだった。
 「横尾(要)さんが、金メダルを取った年です。チームは3位。僕は個人で、6位になりました。あのときから、好きなコースだったんですよ」
 8年たった今も、コースの特徴をほとんど覚えていて、それが、この日の好発進につながったようだ。

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