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日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ 2004

ツアーNO.1プレーヤー決定戦日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズカップ3日目 2位と3打差つける単独首位で、初の最終日最終組を迎える近藤智弘

「星野のことはどうでもいい。最終日は、コースとの戦い」
2位と3打差つける単独首位で、初の最終日最終組を迎える近藤智弘
単独首位からスタートしたこの日3日目は、我慢、我慢の1日だった。今季のツアープ レーヤーNo.1を決めるのにふさわしい、このタフなセッティング。「ボギーのひとつ やふたつは覚悟する」というこの難コースで、12番までオールパー。
耐えに耐えて迎えた13番パー3で、6メートルの下りフックをねじこんだ。14番で、7 メートル。連続バーディで頭ひとつ抜け出して、いよいよ迎えた念願の最終日最終組 は、初めての経験だ。
未知の世界に、「自分が、いったいどうなってしまうのか」近藤本人にも皆目、見当 がつかない。「震えてどうしようもなくなってしまうかもしれない・・・」。まったく 想像もつかないが、ひとつだけ分かっていることがある。
「明日も、コースと戦うこと」だ。
3打差2位には、アマ時代からのライバル星野英正が、控えている。16番パー3でホー ルインワンを達成し、急浮上してきたのだ。
学生時代53冠の星野は近藤にとって、「常にマークしてきた」存在だった。「星野さ えつかまえれば勝てる」そう思ってがむしゃらに向かっていった。
だが、アマチュア時代よりもさらに厳しい、プロの世界に身を置く今、「星野のこと は、まったく意識しない。むしろどうでもいい」と、近藤は言い切った。
「星野のほうは、僕のことを意識していると思う。でもここには、星野以外にも手ご わい相手がうようよいる。たった一人だけを意識してやっていても、しょうがない世 界だから・・・」。
この難コースで、簡単に逃げ切れる、とは思っていない。スタートの3打差を、守り きれるコースでもない。「明日は自分との戦い。ひたすらコースを攻めていくだけで す」。ただ無心で、宍戸の森にぶつかっていくつもりだ。

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