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アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005
近藤智弘「ひとつでも、苦手なコースが少なくなればいい」
ベントグリーンと遜色ないほど高速にしあげられているとはいえ、芝目のきついコウライ芝にはつい身構えてしまう。
加えて、ブラインドのホールが多いコースレイアウトは、「イメージが出しにくい。フェアウェーの落としどころが見えないとライン取りがしづらくて」。
過去の予選通過は出場4試合中1回だけと、相性の悪さは数字が物語っている。
それを克服しようと、今年は2つの課題を作った。
どのホールでも、まずはパーオン狙い。グリーンの真ん中をねらって、あとはパットで稼ぐという方法でこの2日間、スコアを稼いだ。
苦手なグリーンは先週2週間のオープンウィークで、調整を重ねた。
コーチの青山充さんの指摘で、これまでより左を向いてカット目に打つよう心がけて、練習を積んだ。
パッティングの調子が上向きだしたことでラインもうまく読めるようになり、「コウライへの苦手意識もなくなった」。
それが、思いがけない上位での決勝進出につながった。
いま、もっとも初優勝が待たれる選手のひとりだが、「優勝、というよりも残り2日は、ひとつでも苦手なコースがなくなればいい、と思いながらやります」と、本人に気負いはない。