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JCBクラシック仙台 2006

小田孔明「2人から、いつもハッパをかけられる」

おだこうめい、と読む。三国志のファンだった父が、特に「赤壁の戦い」で活躍した諸葛孔明(しょかつこうめい)に憧れて、その名を取った。
「昔は意味がわからなかったけれど。背景を知った今は、この名前がけっこう気に入っている」という27歳。

天候に恵まれながら、この日初日は強い風が吹き荒れたが、「もともとパンチショット気味で打っている。弾道が低いから、風は気にならない」と、ボギーは8番のひとつに押さえて、4アンダーは首位タイ。
前半の12番パー5。2オン狙いの第2打を12メートルもオーバーさせながら、この長いパットを沈めてバーディで、勢いづいた。

このJCBクラシック仙台は、2003年に初めて予選通過を果たしたゲンの良い大会。
ツアー本格参戦は、やはり同じ年。ファイナルQTランク29位の資格で出場権を手に入れたが、初シード入りはできなかった。

昨年は出場権さえも失って、つらい時期を過ごしただけに、ファイナルQTランク21位で舞い戻った今年は「なんとしても」の思いが強い。

やはり首位で並ぶ手嶋多一と同じ、福岡県の田川市出身。
現在、住まいのある同県・飯塚市は伊澤利光の住まいに近く、オフには一緒にラウンドさせてもらうこともある。

「伊澤さんは凄すぎて、ただ見てるだけ、って感じだけれど。なんとか、見よう見まねで勉強させてもらってます。伊澤さんも手嶋さんも可愛がってくれるし、2人からいつもハッパをかけられてるんで・・・」。

偉大なる“ご近所さん”たちに励まされ、好スタートを切った。

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