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ANAオープンゴルフトーナメント 2006

塚田好宣「僕のマイレージは22万マイル」

首位を独走していた近藤智弘が後半に失速。思いがけず首位で並んで迎える最終日に、「どうしましょうか・・・」。塚田が少々、心許ない。

優勝争いに、緊張しているわけではない。
むしろ、その逆。
「僕は、上に行けば行くほど、気持ちが前に行きたがるから」。

ツアーきっての飛ばし屋は、持たなくても良いところでドライバーを持ちたがる。
頭の中では「ここは真ん中でいい」と思っていても、「目は無意識に、ピンだけを見てしまう」。
そのために、たくさん痛い目に遭ってきた。

99年にデビューする前から、豪州やアジアンツアーに出場していた。
海外での優勝争いも経験しているが、首位と1打差で迎えた最終ホールのパー5で「気負いすぎ」。無理な2オン狙いで池に入れたり、みすみす逃したチャンスも多い。

7月から専属キャディの吉川亮平さんに、「明日は、なんとか行きたがる気持ちを抑えてもらおうか・・・」などと、今からあれこれ策を練っている。

今年、何度か一緒に回って気がついたのだが、最終日最終組で回る近藤とは「なぜか波長が合う」そうだ。
近藤がスコアを伸ばせば塚田も。塚田が伸ばせば、近藤も。
6月のJCBクラシック仙台3日目がまさにそうだったのが、もちろん、その逆のパターンもある。
あのときのような展開になれば目も当てられないが、良い方に相乗効果が出れば期待が持てそうだ。
「お互いに伸ばしあってプレーオフ・・・なんていいですね」と塚田。

今年春からサポート契約を結んだユナイデット航空は、今大会主催のANAと同じスターアライアンスグループ。
ANAに移行した塚田のマイレージはいまや22万マイルを超え「使っても使っても、まだ減らないほど。会場の移動の際に、いつもお世話になってます!」。
ツアー初優勝で日ごろの恩返し、といきたい。

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