自己ベストの５位タイフィニッシュ。620万円獲得は一気に初シード入りも見えてきた。

それなのに、岩田の頭の中はといえば、いま終えたばかりのホールのことで一杯だった。

17番で、奥カラーからパターで狙ったバーディパットを２メートルもオーバーさせた。
返しも決められず、ボギーを打った。

このミスを引きずったまま打った、続く18番のティショットは大きく曲げて、右のフェアウェーバンカーへ。

「･･･あのバンカーに入ったのは、この４日間できっと僕ぐらい」。
連続ボギーの締めくくりに、「この上がり２ホールは寝れないですよ」と顔をしかめた。

それほどの悔しい思いも含め、この４日間の経験は「言葉では言い表せない」という。
ファイナルＱＴランクから今季ツアーに参戦する岩田には、これから終盤、出場できる大会は数えるほどしかなくなるだけに、ここでの反省をぜひ生かしたいところだ。

岩田寛プロフィール
１９８１年１月31日生まれの25歳。仙台出身。仙台ＣＣ所属。
身長177センチ、体重70キロ。
血液型Ｏ型。
スケートボードにハマっていた岩田が、現在シニアの資格認定プロの父・光男さんにとがめられるのを怖れて、ゴルフを始めたのは14歳のとき。
動機が動機なだけに、仙台育英高校、東北福祉大を通じてさしたる結果は残せなかったものの、４年時に研修生になってからは本格的に目覚めてプロの道へ。
「僕のゴルフの特徴は･･･別にない」とは本人の弁。
先輩・星野英正も認める「オールラウンドプレーヤー」である。

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