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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006

片山晋呉「青木さんに並びます」

トレードマークのテンガロンハットを2個かぶって登場し・・・
3年連続の賞金王は、「勝って締めくくりたかった」が有終の美、とはいかなかった。4打差の7位に終わったが、存在感は最後まで際立った。

スタートの1番ティ。片山の登場に、騒然となった。どういうわけか、トレードマークのテンガロンハットを、頭に2個乗せていたからだ。

そのままの状態で素振りする様子に、ひそひそ話がだんだん大きくなる。
「あのままプレーするつもりなのかな?」。
「そうしたら、あの帽子はどうなっちゃうんだろう」。
「それより、ちゃんと打てるのかな?・・・」。

ギャラリーの疑問と期待が膨らむ中で、いよいよティオフ。
名前が呼ばれた瞬間、いきなり帽子に手をやって、そのまま勢い良く観客席に投げ込んだ。
賞金王からのサプライズ。

「せっかくだから、何かやって盛り上げたかった」という。

初日に、実際にかぶっていたというこのプレゼントのほかにも、電光掲示板付きベルトや、前日3日目にはハットに3つの王冠をプリントするしゃれっ気も見せた。
細部までこだわって、見せ場を作った。

「なんだあいつはバカじゃないか・・・と言われても、これを喜んでくれる人もやっぱりいるから。そんな人たちのために、これからもツアーを盛り上げていきたい」という片山は来年いよいよ、青木功に続く4年連続の賞金王がかかる。

この日最終日、その青木に「いまはお前しかいない」と、言われてはっきりと答えた。
「青木さんに並びます」。
まだまだ、譲るつもりはない。

  • いきなり投げ込んだ!!
  • 賞金王からの思いがけないプレゼントを手に入れた幸運なギャラリーの方は・・・?!

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