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JCBクラシック 2007

近藤智弘がツアー3勝目にこだわった、もうひとつの理由とは…

最近、近藤には気がかりなことがあった。それは、今から3週間前。マンシングウェアオープンKSBカップで史上最年少の15歳で優勝した杉並学院高1年の石川遼くんが優勝インタビューで、こんなことをこぼしていたというのだ。

「練習日にギャラリーの人に、近藤選手に間違われた」。
あとからそれを伝え聞いて、ヒヤリとするものがあった。

今や、日本一有名な高校生だ。
「・・・今度は僕が、石川くんに間違われる日が来るのではないか。僕のほうこそ“石川くん、頑張って”とか、言われたらどうしようか、と」。
本気で、そんな心配していたという。
実際にそういうことが起きてしまったら、きっとショックで立ち直れない。

早くツアー3勝目が欲しかったのには、「今回の優勝で、石川くんと顔の区別をしてくれたら嬉しい」という、そんな理由もあったようだ。

また、全英オープンの日本予選のこともある。
先月の日本プロから始まっている同予選はいよいよ次の「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」が最終戦。
同ランクの上位2人に入れば、初のメジャー舞台に立てる。

昨年は、“最終戦”のミズノオープンで、武藤俊憲と最後の一席を争って1打差で涙をのんだ。
それだけに今年はリベンジの思いが強く、今年3月にはわざわざシンガポールに足を運び、アジア予選にも挑戦したほどだ。
先週月曜日に、茨城県の大利根カントリークラブで行われた全米オープン最終予選にも参加したが、ここでも権利を逃し、メジャーへの思いをいっそう募らせていた矢先のツアー通算3勝目。

この優勝で、一気に同予選ランク1位に躍り出ることができた。
獲得賞金は3000万円を超えて、ほぼ当確ランプを灯したが、まだまだ油断するつもりはない。
「何が起こるか、分からないから。最後まで気を抜かないでやる」。
憧れのメジャー切符は、今度こそ確実にモノにする。

全英オープン日本予選ランキングは、こちらよりごらんいただけます。

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