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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007

丸山茂樹「これ以上、差を開かせないゴルフを」

アメリカでの実績を称えた谷口徹のラブコールを、照れ笑いとともに軽くかわした。「だって、谷口さんはメジャーしか出てないでしょう? 谷口さんだって、常駐すればアメリカできっと勝てる。実力は僕と同じ」。

それでも、しいて上げるなら「僕には、そこに居座る根性があった。そしてその環境作りが上手かっただけ」。
92年のデビューから9年間戦った日本ツアーは、「常にジャンボさんの背中だけを追っかけていた」。
その間、ツアー通算9勝をあげたが、「ついに、自分の背中をジャンボさんに見せることはなかった」。

かたやツアー94勝に「この人には死んでも勝てない」。
そう悟った丸山は「ジャンボさんが日本で成し遂げていないことをやってみたい」。
その気持ちだけで、日本を飛び出した。

あれから8年。
帰国するたびに必ず優勝争いに顔を出し、自ら「地獄のツアー」と形容した米ツアーで鍛え上げたゴルフと、その精神を惜しみなく披露して、若手選手にインスピレーションを与え続ける。

今季は日米両ツアーのシード権保持をかけて、これまでにない厳しい戦いに「身体はボロボロ」。
まして先月28日には左ひざの手術を受けたばかりだ。
「今週は一杯一杯だから。僕は静かに回ります」としながらも、この日3日目は強風が吹き荒れる中、68で回って首位と3打差の2位タイに「谷口さんをやっつけるのは大変だけど・・・。今日の反省を明日のマネージメントに生かしてこれ以上差を開かせないゴルフを」。

そして前回、2004年のブリヂストンオープンでその谷口にさらわれた国内通算10勝目を今度こそ再渡米の餞別にする。

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