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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2007
4年連続はならず…片山晋呉は15位タイ
2日目には、石川遼くんと初の同組対決。
終始、ハイレベルな戦いで16歳を圧倒したばかりか5打差の首位に躍り出て、ライバルにも容赦なく、プレッシャーを浴びせかけた。
逆転の賞金王は、この最終戦で勝つしかなかった。
しかし、勝っても谷口が単独2位以上なら望みはなかった。
それでも開幕前から「もちろん、僕は優勝を狙うだけ」と宣言。
一方で、こうも言っていた。
「もし谷口さんが2位以上になっても全然、悔しくない。だって今年もまた最後まで、こうして盛り上げられたわけだから…」。
結局、谷口は単独2位。
片山は15位タイと有言実行とはならなかったが「満足しています」とサバサバと言って、競技がすべて終了した18番グリーンの片隅で、谷口の右手を笑顔で握った。
3年連続の王座はいったん途切れたが、この7年間でトップ5から外れたことはない。
今年は7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップで念願の「日本タイトル」を総なめにして、ツアー優勝者と賞金ランク25位までの選手しか出られないこのゴルフ日本シリーズJTカップは10年連続10度目の出場だった。
今年34歳。「10年連続ってことは、24歳から出てるってこと。それから10年間も常にトップであり続けているということ。それだけでも、もの凄いこと」と、改めて感嘆の声を上げたのは、今年33歳で初出場を果たした上田諭尉だった。
「たとえ今年は2位でもシンゴさんが、谷口さんと並んでズバ抜けているってことには変わりない。あの2人を倒さないことには僕らも始まらない」(上田)。
誰よりも多い練習量と、厳しいトレーニングと、探究心が年々進化を続ける源だ。これからも“片山時代”が続くことに、疑いの余地はない。そして谷口とともに、これからも若手の手本であり続けることに変わりない。