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サン・クロレラ クラシック 2007

大会は2日連続のサスペンデッド、鈴木亨が暫定首位に

夕闇迫る小樽の森に、笑顔がひときわ輝いた。最終9番パー5でティショットを左林に曲げながら、リカバリー後の第3打をピン手前7メートルにつけてバーディチャンス。

これは惜しくも外したが日没サスペンデッドになる前に、通算6アンダーであがって暫定首位だ。

試行錯誤のスイングはまだ半信半疑。
確信が持てる状態ではない、と言いながら好調をキープしている。
難しいホールが続く前半のインコースこそ、ショットのコントロールに苦しんだがアプローチとパットでどうにかこらえ、後半の6番からチャンスをつなぐ。
3連続バーディに「我慢した甲斐があった」とホっと息をつく。
「難しいここ小樽でこのスコアは本当に自信になる」と、うなづいた。

2打差の暫定2位には尾崎健夫、3打差の4位タイには、3試合連続Vを狙う谷口徹。これに鈴木自身を合わせて「30代、40代、50代が出揃って。50代が元気すぎるのもあるけれど、僕ら40代の元気がない。頑張らないと!」と41歳がねじりハチマキ。

2004年以来、遠ざかったままのツアー通算8勝目。
久しぶりの重圧は「正直言って痺れるし、不安だし、本当に逃げ出したくなることもある」と、笑うがその分「成し遂げた喜びの大きさも知っているから」。
3年ぶりの栄冠へ、迷うことなく突き進む。

なお、第2ラウンドは日没のためサスペンデッドが決定し午後スタートのアウト2組、イン1組の計7人がホールアウトできず、翌4日(土)に持ち越された。


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