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The Championship by LEXUS 2008

近藤智弘「今週はとにかく気合い、そして感謝です!」

契約が決まった昨年の開幕戦。「TOYOTA」のロゴ入りバッグは、何度見ても見たりない。あのときの誇らしさは今もそのままだ。
ピタリと照準を合わせてきた。夏場に発症した足底筋膜炎。歩くだけで激痛が走る症状に、「でも、絶対にこの大会は休めない」。懸命の治療につとめ「今はかなり良い状態です」と、言えるまでに回復させての会場入りだ。

トヨタ自動車とスポンサー契約を結んだのは、昨年2007年だった。
近藤の地元でもある愛知県から世界へと羽ばたいていったグローバル企業のバックアップに胸を押さえた。

「僕もそれに見合った選手なりたい。世界での活躍を目標に、これからもいっそうの努力を続けていく」と、「TOYOTA」のロゴが入ったキャディバッグを何度も愛おしそうに撫でながら、その決意を誓ったものだ。

さらに今年は3年の契約更新が決まり、期待に応えたいという気持ちはいっそう強い。

それだけに、よりによって同社主催の第1回大会の開催が決まった今年、シーズン中盤のハプニングには青ざめた。
マッサージに電気や鍼、気功や特注の靴底など、ありとあらゆる治療法を試した。
5年シードのメジャー戦「日本オープン」を泣く泣く休んだのも、すべてはこのホスト試合のためだった。

今季は同期の矢野東が賞金王争いを繰り広げているが、「いまは自分の状態をベストに近づけるとき」とじっと辛抱して焦らず、石川遼のプロ転向後のツアー初優勝も横目に「いま自分のやれることをやるだけ」と、黙々と調整を重ねて今週にこぎつけた。

足の痛みのために、練習不足は否めない。
まして、今週の会場の大利根カントリークラブはフェアウェイの落としどころが狭く、待ち受けるグリーンは硬い。
「ドライバーが打てないホールが多く、その分距離も残って苦しい戦いになりそうだけど・・・とにかく気合い、気合いです!」。
そして、スポンサーには「こんな大きな大会を開いていただいてとにかく感謝、感謝、感謝です!」。
その気持ちをいっぱいにして、いよいよ初日を迎える。

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