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カシオワールドオープン 2009
小田孔明は「子供たちとの約束だから」
連覇を決めれば大会史上初。
ツアーなら、つるやオープンでブレンダン・ジョーンズがなしとげた2007年以来の快挙達成も、ここ高知に来るまでは全く頭になかった。
連戦で体が強ばりきっており、「とても良いゴルフが出来そうにない」。
それでも、不甲斐ないプレーは見せられない。
「子供たちと約束したから」。
今年、開幕直前にスナッグゴルフセットを寄贈した地元・南国市の久礼田(くれた)小学校に自ら足を運び、子供たちとスナッグゴルフに興じた。
大歓迎を受けて、良い気分になって思わず言った。
「今年の目標は年間3勝。11月の大会では、連覇を達成してみんなの前で賞金王を決める。そういう状況でここに戻って来たいです」。
現在、賞金ランク7位は確かに昨年の13位を大きく上回るが、もはや賞金レースには割って入れそうにもない。
かわりにせめて、「ディフェンディングチャンピオンらしいゴルフを見せたい。毎日アンダーで回って、予選通過は最低条件」。
そう心に決めて、乗り込んできた。
12月も目前に、温暖な気候にも助けられた。
「こっちに来たら、体が良く動いてくれる」。
大事なこの1戦では、いつもの生活パターンもちょっと変えてみた。
普段はスタートの1時間半前にコース入りするが、「それだと1日、ちょっとばたつく」と、今週は余裕を持って2時間前には来て「練習の合間にコーヒーを飲んだりして過ごすようにした」。
心のゆとりが、ここにきてふいに好調を取り戻したゴルフに拍車をかけた。
最終日は、丸山茂樹と石川遼との最終組に「相当気合いが入ります」。
その雄姿を、子供たちもきっと見ている。