Tournament article
フジサンケイクラシック 2009
石川遼が2オン成功!!
打ち上げて、打ち下ろすパー5は「95%以上のショットが2回続かなければ実現できないホールで、今日は2回ともそれが出来た」。
ティショットも、260ヤードの第2打も「人生のベスト5に入る。完璧なショットが出来た」。
ボールがグリーンを捉えた瞬間は、「内に秘めておこうと思ったのに、つい思いを出してしまった」と思わず天を見上げ、こぼれ出たのは17歳らしい無邪気な笑み。
さらに、小さく握ったガッツポーズに喜びが溢れ出た。
「初日から、まさか2オン出来るとは思わなかった。今日の3番の出来事はきっと、いつまでも思い出に残る」と、噛みしめた。
さらに、「ここで初めてイーグルを打てるのだから」と、果敢に狙った20メートルもの長いパットはあわや、カップに蹴られるというおまけつきで観衆を沸かせた。
成長のあとも、確かに実感できた。この他にも挙げるなら、7番のパー3だ。
この日、同組で回った片山晋呉と、あの「オーガスタの11番に似ているね」と話し合ったホールだ。
「左に池があって、ピンより左に乗せてはいけない。ミスしても絶対に左はダメで。4番とか3番アイアンで、距離的にも攻め方も似ている」と納得したホールで、確かにこの日4番を握り、右のバンカーに外した。
そこから3メートルに乗せて、このパーパットを入れた。
この日の後半は特にそういった「きれいじゃないパーを拾いまくった。以前の僕には出来なかったこと」と、頷く。
片山と、そして一緒に回った丸山茂樹には「随所に差を感じた」。
高度な技に、何度も度肝を抜かれながらそれでも2人に圧倒されることなく「自分を崩すこともなく、しっかりと自分の世界を作ってラウンド出来た」ことも収穫だった。
2アンダーは暫定4位にも「びっくりしたというか、この難しいコースで、自分の今日のスコアの上には数人しかいないわけで。まさかいきなりこんな上位にいられるとは!」と、充実感いっぱいの初日をひとまず終えた。