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東建ホームメイトカップ 2010
3トップは揃って出遅れ
昨年の賞金ランク上位3人は、かじかむ寒さと強い風に加えて、それぞれが抱える問題も重なったようで・・・・・・。
賞金ランク3位の小田孔明は、3人のうち最上位の43位で“昨年大会覇者”の面目は保ったが、スタートの10番でいきなり3パットのダブルボギー。さらに13番から連続ボギーを打つなど、この日のコンディションにはほとほと、苦労させられた。
「風もそうだけど、グリーンがめちゃめちゃ難しかった」。
ほかにも14番、17番でも3パットをしたが「それでも3オーバーで抑えられたのはよしとしないと」と気を取り直し、首位との差を指折り数え、「5打差なら、全然大丈夫」と、2日目以降の巻き返しを誓った。
賞金ランク2位の池田勇太は目の下に、どす黒いクマを作って上がってきた。
先週は、初出場のマスターズで予選を突破。29位の成績を残して今週、火曜日に帰国したが戻って2日目のこの日は時差ボケがピークに。
「とにかく眠い・・・・・・」と、ぼやく瞼も半分しか開いてない。
前夜は1時間ごとに目が覚めた。
「よく寝た、と思っても30分しかたっていなくて」。
学生時代から遠征の経験は豊富だが、今回は3月の世界ゴルフ選手権「CAチャンピオンシップ」から数えて約1ヶ月の長逗留。
すっかり向こうの時間に慣れきってからの帰国なだけに、なおさら堪える。
「今日だって、ちょうどスタートするころに向こうは夜なんだから。ショットは良かったけれど、地に足つけて打ってないよね。パットもぼけーっとして、何が悪いとかわかんない」と、会見もどこか夢見心地だ。
「明日は慣れます、日本に」と、言ってはみたものの、自信はない。
「明日もつらそう」との本音に、通算9オーバーからの巻き返しは厳しそうだが・・・・・・。
そして18歳の賞金王は、攻めきれなかった1日を反省した。
マスターズで2年連続の予選落ちに改めて、攻めることの重要性を胸に刻んだつもりだったが「今日は、攻められなかったショットやパットが15打くらいあった」と、振り返った。
「ドライバーで守ってしまったのは、インパクト付近で体が伸び上がってしまっているところ。パットはヘッドが先行しているストローク。練習していることが出来なかった」と、課題を上げた。
「明日は、これを限りなくゼロにしたい」。
いつもの持ち味を取り戻せば、予選通過も難くない。