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ダイヤモンドカップゴルフ 2010
小田孔明は「狙いどおりッス」
この男はひとたび目標を決めたら揺るがない。66をマークして有言実行。「狙いどおりッス」と、頬を緩めた。
1番のパー5でいきなりボギーを打った。「ティショットが木の根っこ。横にしか、出せなかった」。アプローチも寄せきれなかったが「1日に1つか2つはボギーは出るもの」。
開き直って、吉と出た。
4番でバンカーからのチップイン。「運がある」と、すっかり立て直して、そのあと7つのバーディを積み上げて、三菱地所提供の「最多バーディ賞100万円」もちゃっかりゲット。
最終18番のパーパットはもっとも気合いが入った。
「これを外せば200万円は損するから」と、すかさずソロバンを弾いてがっちり決めた。
毎年、各地の名門コースを巡るこの“サーキットトーナメント”は苦手だった。
特に、昨年会場の「大洗が苦手で」。せめて、今年はここ狭山ゴルフ・クラブを制することが目標でもあったから、「満足です。来週にむけて、気合い入れて行きます」。
次なる照準は、翌週の今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」だ。
「その前に、こんなに仕上がって良かった」と、大一番を目前に、手応えも十分だ。
今季、初の賞金王獲りを公言している31歳。
単独2位賞金の1200万円を積み上げて、ランク3位につけた小田が、目下目標にしているのは40代のこの2人だ。
賞金ランク1位と2位の、谷口徹と藤田寛之。
「あの2人は凄すぎる。40代に負けないように、30代も頑張ります」と、腕まくりした。