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2007年度ジャパンゴルフツアー表彰式を開催(12月3日)
1年を締めくくる今年最後の晴れ舞台。
5年ぶり2度目の賞金王ほか最優秀選手賞、平均ストローク賞、パーキープ率の4部門で1位に輝いた谷口徹は、「今年は3勝も出来たし、みなさんに支えられて最高の1年となりました」と喜びを表した一方で、「負けた試合もたくさんあるし、僕には勝つことこそが、何より最高の瞬間。来年はもっともっと優勝したい」とこの結果に満足することなく、来季に向かってますます貪欲さを見せた。
今週発表の世界ランクは29位とさらに順位を上げて、来年のマスターズトーナメントの出場権もほぼ手中におさめた。
5年ぶりのオーガスタ。前回2003年は予選落ちしているだけに「ぜひもう1回行って鬱憤を晴らしたい」。
来年4月には日本のキングとして、堂々と最高峰の舞台に挑む。
そのほか、最優秀新人賞 島田トロフィを受賞した李丞鎬(イ スンホ)や総合ポイントで競うUnisysポイントランキング賞受賞のプラヤド・マークセンらプロに混じって、アマチュアの石川遼くんも登壇。
タキシードでビシっと決めたプロたちが居並ぶ会場に、杉並学院高1年の石川くんは初々しいブレザーの制服姿であらわれた。
特別賞とゴルフ記者賞、そしてファンのみなさんが「今年もっとも印象深いプレーヤー」として選んだMIP賞の3部門受賞はすべて言うまでもなく、5月のマンシングウェアオープンKSBカップの史上最年少優勝を評価されたもの。
しかし本人は半信半疑で、「みなさんがどうして僕を選んでくださったのか・・・逆にこちらから聞いてみたい」と、目を丸くした。
「人生が180度変わった」と振り返った激動の2007年。そのきっかけとなった大会について「人生で一番大切なトーナメント」と話し、「あのときのことは、何度思い出しても飽きない。応援してくださったみなさんに感謝したい」と、いつもの律儀さで改めて頭を下げた。
「これからはゴルフも、勉強もどちらも頑張りたい」と、石川くん。
「来年は、頭も良くなった状態でプロの試合に出場したい」と微笑ましいコメントでゲストのみなさんを笑わせたあと、慌しく次の会場に移動してニックネームの「ハニカミ王子」で大賞を取った「新語・流行語」の受賞式へ・・・。
ジャパンゴルフツアーはこの表彰式をもってすべての日程を終了したが、いまもっとも多忙な16歳にはまだ息つくヒマもなさそうだ。