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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2011
谷口徹は「僕向き」
「関西の流儀にあったコースで、僕向き」と、言い切った。
「まず、フェアウェーにきっちりと打っていかないと、いいスコアは出ない」。
起伏が激しく、まさに“関西風”のレイアウトは「打ち上げのグリーンが多いので、距離感をきっちり掴んで攻略したい」と、いよいよ迫る本番にむけて、準備も着々。
コース内に102個あるというバンカーは柔らかな砂質に、目玉になる確率が高いともいわれているが「出来るだけ避けてプレーしたい」と、頭を使ったマネジメントで、みすみす罠にはハマらない。
予選ラウンドの組合せにも、気持ちが上がる材料だ。
選手会長の宮本勝昌は「マイペースで回れる相手」と相性もよく、飛ばし屋のブレンダン・ジョーンズは飛距離ではかなわないが、「彼は先々週(中日クラウンズで)優勝して、僕のライバル。こっちは“グレートパット”で対抗する」と難コースでこそ、ツアーきってのパット巧者の腕が鳴る。
2004年、2007年の日本オープンに続き、今大会は昨年の42歳での初制覇に、プロとしてようやくひと皮むけた実感がしたものだが、思えばあのジャンボ尾崎が6度目の今大会制覇を達成したのは49歳(1996年)のときだった。
「僕がちょうどデビューしたぐらいの年。ジャンボさんは、あのときも凄いゴルフをして勝った」。
それを思えば、なおさら燃え尽きるにはまだまだ早い。
「もっと努力しないといけない。もっと向上して、相手を圧倒して勝たなければいけない」と、肝に銘じた。
昨年の会場は長崎県のパサージュ琴海アイランドゴルフクラブも、シビアなセッティングに加えて平塚、藤田とのデッドヒートに、ホールアウト後は思わず「疲れた・・・」と、こぼしたものだが、大会主催の日本プロゴルフ協会の松井功会長は今年のコースについて、「難易度は昨年以上ではないか」と話しており、再び死闘が予想される。
ツアー通算16勝も、連覇の経験はまだ。
「なかなか難しいとは思うがチャンスはあるので、日曜日にその可能性のある位置にいたい。まずはそれを最低目標として、頑張りたい」。
アラフォーの星は、昨年以上の輝きを放ってみせる。