つい、66をマークした初日と比べてしまうがこの日２日目は朝から強い風が吹き荒れる難条件。「風の向きも読みづらくて、ショットも“ぴっちゃり”というわけにはいかなかった」と顔をしかめた。

12歳のとき、ゴルフの腕を磨こうと、単身アメリカに渡った韓国系アメリカ人は、稼ぎ場を求めて２年前に来日。
滋賀県のタラオカントリークラブに所属する27歳は猛勉強で、いまや器用に日本語を操るが、中には誤って覚えている単語もある。
「ぴっちゃり･･･」とは、ご想像のとおり「ぴったり」の言い間違い。

それでも、ときおり飛び出す関西弁は、お見事というほかない。絶妙のイントネーションで、「昨日に比べて今日はセーブばっかりだったけど、しゃーないね。木に当たって跳ねたり、昨日が良かった分、今日は運もなかったけど、ゴルフってホンマにフェアなスポーツやからね！」。

それにしても、前日初日はラウンド途中にじんましんを発症しながら、奪ったバーディは７つ。ほとんど回復したこの日はたったの１つ。
「今日はかゆくなかったから、逆にスコアが良くなかったのかな」と、笑う。

ちなみに、異常なかゆみの元は「きっと昨日食べたヨーグルトじゃないかと思っている」。聞いたこともないフルーツが、入っていたという。「多分、あれじゃないか」と、原因が掴めた今は「冷蔵庫に残ってる分も、もったいないけど捨てちゃいます」。
週末こそ体調も万全に。15番、16番で計測中のドライビングディスタンスでランク１位（300.75Ｙ）の飛距離を武器に、初優勝を狙っていく。

• Ｊ・チョイ