韓国生まれの米国人が、48回の歴史に新たな記録を刻んだ。
日本ツアーは参戦12年目のジェイ・チョイが、560ヤードの18番パー5で、規定数より3打少なく上がるアルバトロスを達成した。
ハイブリッドを持った236ヤードの2打目は、「手前から転がすイメージで。えぇ感じで当たった。グリーンは乗るんやろな~」と、2オンを確信した好ショットが手前からグリーンを捉えた瞬間、奥のギャラリースタンドが、ドドっと沸いた。
「入った、って大歓声が聞こえて。びっくりしました!」と、大拍手に応えて何度もサムアップ。
ツアーでは、今年9月の「Sansan KBCオーガスタ」の秋吉翔太に続く37人目(43例目)だが、大会としては初。
歴史的快挙に、「住友ゴム工業」「フェニックス・シーガイア・リゾート」「毎日放送」の主催3社から、合わせて60万円のボーナスが贈られ、「まずはキャディさんに10%」と、そこはきっちり義理堅く、「残りでおいしい宮崎牛を食べて帰ります!」と、大喜びだった。
2010年から日本ツアーに参戦し、滋賀県のタラオカントリークラブで住み込み。韓国生まれの米国人だが”流暢な関西弁”を操るのは、その時の名残りである。
2012年に日本ツアー1勝の経験があり、QTで参戦した今年は、賞金ランク43位でシード復活はほぼ確実。
「この勢いで次週は優勝! 最終戦のJT(ゴルフ日本シリーズJTカップ)の出場資格を狙います」と、意気込んだ。