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全英オープン初日 谷口徹「だてに全英には来ていない」

18番でのアプローチの時に手にしていたのは、ピンタイプのパター。
「ウェッジだとマウンドのクッションが難しいから」と、巧みに転がせて3メートルにつけた。

最後はカップをなめてバーディフィニッシュとはならなかったものの、練習日から「マン(思いっきり)入り」のパターは今日も最大の武器となった。

谷口は先週まで愛用していたパターを「ここ最近、パッティングの調子が悪く、全英のグリーンでは入る気がしなかったから」と封印。
代わりに選んだのは、プロ初優勝以降は全く使用していなかったピンタイプのパターだった。

「10年近くの相棒を変えたんですから、勇気いりますよ」と笑うが、このタイトリスト社のスコッティ・キャメロン・パターは「静かにスーっという感じ。芝目に負けないですよ。」と良いタッチを取り戻した。

奇しくも時を同じくタイガーウッズも、今週の全英オープンに向けて12年ぶりにパターを新調して臨んでいる。
これを聞いて「ウッズと相通ずるものがある」とはばからない。

今日はパッティングだけでなく、ショットもキレた。5番のパー5では、フェアウェイから6番アイアンで抜群の手応え。
「拍手がないから、寄ってないのかな」と思ってグリーンに上がってみると、ワンピンの2.5メートルに付いていた。

「ギャラリーが見てなかっただけか」と少しふてくされたが、2アンダーの46位タイには満足の結果だ。
そして最後に「だてに全英は来てないですよ」とニヤリと笑った。

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