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日本チーム10アンダー!単独3位の好発進!!
競技委員会がスタート時間を遅らせるか、もしくはスタート方法を変更(1Wayスタートを2Wayスタートに変更)するか協議を重ねていたが、時間を追うごとに徐々に霧が取れ、第1組がスタートするときには各ホールがくっきりと見渡せるまでになった。
今田・藤田ペアの日本チームはアルゼンチンチームと同組で第2組、AM8:00にスタート。
1番ホールのティグランド上では2人とも少し緊張した面持ちだったが、藤田がフェアウェイ右サイドに、今田がフェアウェイセンターにティーショットを運ぶと、堅い表情がみるみる和らいだ。
初日のゲーム方式はフォアボール(選手それぞれがプレーをして、ホール毎にスコアの良い方のプレーヤーのスコアを採用するゲーム方式)。自分のプレーに集中することはもちろんだが、相方の状況を把握しながら自分のプレーの組み立てをする必要があり、藤田曰く「プレッシャーがかかる」。
この日は18ホールすべてにおいて最初に藤田、2番目に今田の順でティーショットをしていった。
1番Par4は両者パーのあと、2番Par3で今田がピン左3mを決めて初バーディ。3番Par5は両者ともバーディ、4番Par4では今度は藤田がピン左2mを決めて3連続バーディで一気に流れに乗った。
5番、6番をパーとしたあと、7番Par5で2人ともバーディ、8番Par3で今田がグリーン左のブッシュに打ち込み、寄せきれずにボギーとしたが、藤田が1オン2パットのパーで、しっかり相方のミスを救った。
藤田は続く9番Par5、10番Par4で連続バーディ。
11番Par5を両者パーとしたあと、12番Par4では、藤田のティーショットはフェアウェイ右サイドを捉えたものの、ボールに泥が厚く付いてしまうアクシデント。さらにその泥はボールとクラブが接する部分に付いていた。この2打目を左に引っ掛け、寄せきれずにボギー。しかし今田がセカンドショットをピン横30cmにつけるスーパーショット。難なくバーディとして、ここでもしっかり相方をフォロー。
さらに14番Par4では藤田がティーショットをバンカーに入れ、2打目でさらにグリーン手前のバンカー、そこから今度はグリーンをオーバーし、寄せきれずにボギーとしたが、今田はティーショットをフェアウェイセンターに運び、2打目でピン左5m。このラインをしっかり読み切ってバーディを奪うと、今田にしては珍しく派手なガッツポーズ。「あの場面は嬉しかったですね。あのような形で結果が出ると、普通にバーディを取った以上に嬉しい。喜びはそれ以上ですよ。」
続く15番Par5では藤田が、さらに16番Par4では今田がそれぞれバーディを奪い、トータル10アンダーとした。
大会前、藤田は「ミスは必ず出る。それを相方がいかにリカバリーできるかだと思う。」そう語っていたが、今日の12番、14番でまさにその形が出来上がっていた。相方のミスをしっかり救って、且つそのホールでスコアを伸ばすという、藤田が語っていたことを象徴する2ホールとなった。
昨日2人がキーポイントにあげていたゴルフの“かみ合い”については、「今日はまぁそれなりにかみ合っていたと思う。お互いにしっかりカバーし合えていた。でも、取りこぼしたホールもいくつかあった。もう少し、あと2つ、3つはいけたと思う。」と今田。
10アンダー単独3位発進にも満足はしていない。
一方藤田は、「どこかのホールがターニングポイントになったわけではなく、ホールを重ねていくごとに“好循環”になっていって、結果的にかみ合ったゴルフが出来ていたので、最後まで崩れずにいけたのだと思う。」
競技2日目の明日はフォアサム(1つのボールを交互に打っていくゲーム方式)のゲーム方式になるが、奇数ホールは今田、偶数ホールは藤田がティーショットをすることに決めている。
明日のプレーで心掛けることを問われると、今田、藤田ともに「取りこぼしをしないように。」と口を揃えた。
今田は、「今日のように効率的なゴルフが展開できるとは思わないので、取りこぼしをしないようにしたい。昨年は2日目と最終日のフォアサムで両方とも68というスコアだったので、明日もそれを目標にしたい。」(昨年、今田は谷口徹とペアを組み最終成績が3位タイ)
明日は1つのボールでプレーしていくことになるが、両者は同じメーカーのボールの使用しているものの、違うタイプのものをそれぞれ使用しているそうで、今の時点で明日はどちらのボールを使うかは決めていないそうだが、今田曰く、「そんなの関係ないでしょ。68出しますよ!」と、とても頼もしい言葉が返ってきた。
藤田も、「今田キャプテンが68と言うんですから、それを目標にがんばります!」
(ちなみに、昨年は谷口をキャプテンとして戦っていたが、今年はあえてどちらがキャプテンという決めはしていないそうだが・・・。)
明日のペアリングは今日の成績順となっており、スコアが低い順にスタートをしていく。
日本チームは最後から2組目、イタリアチームと同組で11時38分(日本時間12時38分)にスタートする。イタリアチームは、先週のダンロップフェニックスで優勝した、エドアルド・モリナリとその弟のフランチェスコ・モリナリでペアを組んでいる。
日本チームは最高の滑り出し。明日以降も大いに期待したい。
初日の上位チームの成績
1位 アイルランド −14
2位 アルゼンチン −11
3位 日本 −10
4位タイ イタリア −8
カナダ −8
韓国 −8
スウェーデン −8
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