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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2012

注目の賞金レース、3日目の状況は

賞金ランキング1位の藤田を追いかける
現在、ただひとり1億円越えの賞金ランキング1位は、2日目に同2位の谷口徹が棄権をしたことで、賞金王争いは依然として藤田寛之が有利なことは、間違いないがそのほかの選手たちにも、可能性がないわけじゃない。

今週は、谷口のほかにも賞金ランキング3位のブレンダン・ジョーンズから同4位の池田勇太も、5位の金亨成(キムヒョンソン)も、軒並み欠場をしていてその権利からは外れたが、それ以外は金額的に言えば、16位の久保谷健一までそのチャンスがあるといっていい。

もっとも、久保谷は今大会を含めて、残り2戦で連勝が条件。
この日3日目も、「行っちゃ行けないほうばっかりショットが行く。短いパットもイヤになる。危険な1日」と、ボヤキながら上がってきた上に「え? 僕が賞金王? その可能性? これと次も勝ったら? …いらない、いらない」と、素っ気なく手を振った。

この日は、藤田が8番のボギーを契機に伸び悩み、前日の5位から12位に沈んだ。特に同じ組で回る弟弟子の上井邦浩が、「良いパットを決めている。うらやましい」と、他の選手たちも軒並みアンダーパーのスコアボードを見上げるにつけても、「他が伸びている中で自分もついていけないと、ストレスがたまる」と、停滞ムードなだけに、久保谷も付けいるチャンスは十分にあるのだが。

本人は、「賞金王になったら1億円くれるとか言うんじゃないんでしょう?」と、よく分からない理由を引き合いに、今年は10月の日本オープンで、2002年の日本プロに続くメジャ−2勝目に「それだけで十分。もうお腹いっぱい」と、眼中にはなさそうだ。

そのほか、2位タイには現在、賞金ランキング13位の金庚泰 (キムキョンテ)。この日は3番から、今年自身2度目の5連続バーディを奪う好調ぶりだし、4位タイに浮上した武藤俊憲は、賞金ランキング14位といずれも可能性を残している。

そして、今週の出場選手の中では、もっとも藤田に近いところにいるのがルーキーの藤本佳則。賞金ランキングは現在6位。もちろん、藤田の最終日の結果次第にはなるが、3日目に9位につけた藤本が今大会で単独2位以上で終われば次週まで、可能性を引っ張れるかもしれない。

もっとも、その場合でも、残り2戦のうち1勝をあげることが必須条件。
「大変ですねえ」と奈良県出身の23歳は、はんなりとした関西弁で、「まあ、でも正味2試合なんでね。悔いのないようにやっていきたいと思います」と、話した。

  • 久保谷も、
  • 藤本にもチャンスがあるが、いずれも厳しい条件。最終日の結果が次週の動向を左右する!!

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