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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2010

谷口徹が単独首位に

前日水曜日から、絶好調宣言。「ドライバーはフェアウェーに飛んでいくし、アイアンはピンに絡む」。初めて4日間を戦った先週の全米オープンで、練習日にヒントを得た。練習場で、フィル・ミケルソンのショットを見て開眼した。「インパクト後に、押して行く感じが参考になった」。
好感触を持ち帰るなり、ホームで絶好調だ。

「時差ボケを言い訳にしたらダメでしょう。時差ボケだから、ハンディくださいというのは通用しない」。強気な言葉と裏腹に、43歳の目は充血し、「今日は途中から、微妙に足が動かなくなっていた」。
それも無理はないハードなスケジュールだ。

前週の海外ツアーで決勝ラウンドに進出したら、翌週水曜日のプロアマ戦出場の免除も可能だが、石川遼と揃って参加した。
前日火曜日に、成田空港から大阪・伊丹便に乗り継いだ。
そして翌日には普段どおり、アマチュアのみなさんに手取足取りの熱血指導をふるって、「18歳と同じ日程です」と、胸を張ったが米・西海岸と日本の時差は約17時間。

午後スタートのこの日初日は、ラウンド後半からが、もっともキツイ。
「しんどかった・・・」と、つい息を吐きながらも単独首位発進に、充実感を滲ませた。

先週、2年ぶりのメジャー舞台は、誰でも好プレーに大きな拍手を送ってくれた。えこひいきのないギャラリーの声援に、パワーをもらった。「そこでプレーする選手全員を尊敬の目で見てくれる。そこにいることの、ステイタスを感じさせてくれる。その雰囲気、コースも素晴らしかった」と、振り返る。

「あそこは特別な場所。行くことに意義がある」。
興奮と感動をそのまま持ち帰った。
同時に、第3のメジャーへの思いが膨らんだ。

開幕戦からスタートした全英オープンの日本予選は、今週が最終戦。実質ランク1位につける谷口は、すでにセントアンドリュースの切符を手に入れたも同然だが、それだけではまだ足りない。
「良いイメージを持って行きたいな」。国内2勝目をあげて、揺るぎない自信を聖地への手土産にする。

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