記事

ジョージア東海クラシック 2002

「格をあげる1勝を」

谷口徹の次なる標的は…?

2試合連続Vでの今季4勝目にも、
「まだまだ、勝ち足りない。シーズン最後まで、勝ちつづける」と言ってはばからない谷口が、いま、もっともターゲットに据えるのが、来月開催のダンロップフェニックスだ。
常に世界レベルを意識するだけに、あのタイガー・ウッズの来日に、燃えないわけはない。
「技術では及ばなくても、日本ツアーでの知識と経験は、僕らのが上。“地元”の有利さ、生かしたい」と言って、真っ向勝負を今から心待ちにしているのだ。

そのための準備も早速、取りかかるつもりでいる。
「あの“パワー”に匹敵するほどの、コントロール性を磨きたい。互角、とまではいかないまでも、せめて、背中見えるところまでは追いつきたいから」。

これまで挑戦してきた海外メジャーは、常に「プライドをかけてやってきた」と谷口は言う。
「1度きりじゃなく、出場するたびに常にトップ10に入るのが当たり前にならなければ。そうじゃなくちゃ、いつまでも日本人選手は、バカにされるだけ。…毎回、思い通りの成績が残せてこられたわけじゃないけど、向こうで僕はいつも、そういう気持ちを持って闘っている」

ましてそれが、自分たちのテリトリーであれば、なおさらだ。
国内賞金を、たった1週間だけの外国人選手に、まんまと持っていかれるわけにはいかない。
今回の優勝で、賞金ランクもトップに踊り出たが、
「ツアープレーヤーである限り、年間いくら稼いだか、より、いくつ勝ったかで勝負したい」と、“初の賞金王”には目もくれず、「世界のトップがそろう試合で、今度はぜひ、自分の格を上げる1勝を」と、早くも、1ヶ月先の“獲物”に思いを馳せた。


  • ボランティアのみなさんと記念撮影。「みなさんの力が、僕ら選手の支えです!いつも本当にありがとうございます!!」(谷口)

関連記事