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〜全英への道〜ミズノオープン 2014
谷口徹が「僕は天才」
「でも今週、やっと開眼したんです」という。
今週、月曜日に地元奈良県の奈良国際ゴルフ俱楽部で行われた全米オープン予選は、スタート前に「以前の打ち方を思い出したら、よ〜入ってくれて」と、36ホールの長丁場もものともせずに、自身9回目の出場権を獲得。
「開眼した」と、完全復活!?
そのとき、一緒に回った韓国のI・J・ジャンが、今週は練習日に谷口のところにやってきて「パットの動画を撮らしてくれ」と前から、後ろから携帯電話におさめていったほど。
「秘伝を盗まれたかもわかりません」と言いながらもまんざらではなく、引き続きこの日初日も、自身のパットをバスケットボールにたとえて「5ポイントシュートのところから、入りまくった」とは、これまらまんざら誇張でもなく後半は10番で10㍍のバーディトライを皮切りに、ことごとく長い距離が決まった。
久しぶりの好スタートに、「今年もめげずに“出勤”してきてよかった」。昨シーズンは、パットのあまりの不振に「引退」を考えたこともあったそうだ。
月曜日に地元で2ラウンドをした疲れはいま、まさにジワジワと体のあちこちに出始めて「今朝は腰が痛かった」。ラウンド中に、しきりにストレッチをするベテランを指さして笑う若手に「俺が20代なら、駆け足でラウンドしてやる!」と、負け惜しみを言っても飽き足らずに「君たち良い球打つね〜! でも、ゴルフは数字だよ」と、6位タイの好発進にもともとパット巧者が、得意分野を取り戻して胸を張る。
上位4人に全英オープンの出場権が贈られる今大会は、この調子だと、週にいっぺんに2つのメジャー切符を勝ち取りそうな勢いだ。