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JGTO Novil FINAL 2013
わずか841円の差が大きな分かれ道に
正岡は通算3アンダー、11位タイでホールアウトした。今年はQTランクが171位で、チャレンジ初戦には出られず2戦目から出場した。2戦目で6位タイとなり3戦目の出場資格を得て、4戦目からは賞金ランキング上位30位の資格で出場でき、「試合を重ねるごとに自信が出てきて、落ち着いてプレーすることができた。今年は一流選手から吸収しようと、8月に池田勇太の合宿に1週間参加させてもらい、技術以上に気持ちの部分を学ぶことができたことが大きな収穫」だった。「ツアートーナメントの出場権は2007年以来(17試合に出場)なので、2度目のチャンスを活かしたい」と最後は笑顔だった。
9位争いは熾烈を極めた。近藤の獲得賞金は309万7840円だった。10位の永松宏之は309万6999円。その差はわずか841円。勝負は非情だ。これが運命の大きな分かれ道となった。近藤は「シーズンの初めは、富士カントリー可児クラブチャレンジカップでの優勝もあり、イケイケでプレーしていたが、後半に入って順位のことを考え出したら、みんなが敵に見えるようにもなり、とても苦しくなったが、9位以内に入れてホッとしています。来年はツアートーナメントで早々にシードを確定させたい。今年のオフはアプローチに重点を置いて練習してきたので、グリーン周りの精度が高まった。また、チャレンジ参戦3年目なので試合にも慣れてきたし気持ちの持ち方も良くなった」と今シーズンを振り返った。
なお、チャレンジ賞金ランキング2位から9位までの選手に来年の第1回リランキングまでの出場優先権が与えられるが、5位の張棟圭がツアーの賞金ランキングで現在67位と健闘しており、もしこのまま賞金シードを確定させれば、10位の永松まで繰り下がって出場優先権が与えられる。吉報を待ちたいところだ。