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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2013

谷口徹は「公式戦で連覇なら最高です」【インタビュー動画】

開幕前日の15日水曜日に行われた記者会見。大会役員の方々が一堂に会す会見場で、いつになく、真剣な面持ちで席を並べていた昨年覇者の顔がほんのいっときほころんだ。

大会特別協賛の「日清食品ホールディングス株式会社」の鈴木均・執行役員宣伝統括部長が横目を流して、言われた。
「谷口プロは、我々が冠スポンサーについてから、2度の優勝で副賞のカップヌードルをもう20年分も、持って帰っておられますので」。

確かに「10年分」を2度獲得すれば、足して20年分。「このまま30年、40年・・・と記録を作って行かれることを、私どもも願っております!」と、鈴木統括部長にたたみかけられ、思わず笑った。

同時に子どもたちの嬉しそうな笑顔が一瞬、浮かんだ。オフに、地元・奈良県の児童福祉施設へのチャリティを始めて7年目になるが、とりわけ昨年と、3年前に子どもたちの歓待を受けたのは、ほかでもない。
この大会で頂いたカップヌードルを、子どもたちに届けた時だった。

食べ盛りの子どもたちにはとりわけ喜ばれる贈りものは、今年も絶対に譲れない。今年も絶対に負けられない。

幸い、月曜日からコースを回っているが、「去年よりも、ベストな状態で来ている」と言いきれる自信もある。日に日に高ぶっていくモチベーション。ここ総武カントリークラブでこのプロ日本一決定戦が開催されるのは、1966年から数えて、実に約半世紀ぶりとなるが、2007年までは、サントリーオープンの舞台でもあり「大好きなコースのひとつだった」と、谷口は振り返る。

うっそうと生い茂る林は空中のハザードを作り、待ち受けるグリーンはめっぽう小さい。しかも今回は、通常営業のコースから厳選された18ホールズは、当時とはまた違ったホール構成となっており、それもまた選手たちの戦略意欲をそそる。

大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会の前田新作副会長・PGAツアー競技管理委員長は「良いショットにはご褒美を与え、悪いショットには、ペナルティがつくセッティングになっている」と言った。
谷口も同感で、「ティショットから、しっかりとゴルフを組み立てていかなければいけない。そういうのがありありと出ていて、僕は凄く好きなコース」とこの日も弟子の武藤と松村を引き連れて、44歳は喜々として18ホールの練習ラウンドをこなした。

昨年は、やはり千葉で行われたブリヂストンオープンは、最終ホールの劇的イーグルで自身初の連覇を達成。
それだからこそ、分かる難しさ。「連覇って、出来そうで出来ない。プレッシャーもあると思うが、公式戦で連覇が出来れば最高です」と谷口。「必死で頑張って、近づけるように頑張りたい」と今年も主役は譲らない。

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