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関西オープンゴルフ選手権競技 2015
地元関西出身! 開幕2戦で2位の山下和宏は恩返しのツアー初Vを
今年の開催コースの名神八日市カントリー倶楽部の9番グリーンを「好きに使ってもいい」と、言って頂いたのは、このオフ。コースの早瀬政太郎・統括部長とは、20年来のおつきあい。「うちで好きなだけ練習してくれたらいい」とのご厚意に甘えて、ツアーが開幕した翌週にも泊まり込みで練習に明け暮れた。
「僕らプロには、芝の上で練習させてもらえるのは非常にありがたい」。
あれだけ悩んでいたアプローチも、実践さながらの練習が出来た。
コースも、むしろ「怖さも見えてきた」と、言えるくらいにラウンドも回数を重ね、誰よりも早く特徴をつかみ、「このコースで大会が開かれることも、何かの巡り合わせ」と、ここでの今大会の開催を喜ぶ。
2005年の歴代チャンピオンだが、当時はまだツアー外競技として開催されていた時代で、しかも3日間競技。「思い出の大会ですが、4日間でまだ優勝したことはないですし、ツアーになって、どれだけ頑張れるか」。2009年からのツアー競技復帰後の“2勝目”で、応援してくれる人たちに応えたい気持ちで一杯。
先週のプロ日本一決定戦でもまた2位なら、日本人としては史上初の開幕から3連続の記録達成のチャンスも、無念の予選落ち。「アドレスが狂っていたみたいで。週末のコーチのスイングチェックで修正してきた」と、立て直してきた。
「今年の関西オープンは、実力者こそ上に来そうなセッティング。技術があれば、フェアウェイに打てる。フェアウェイにあれば、チャンスが作れる。楽しみですね」。
相性の良いコースでもう、2位はいらない。