地元の期待を一身に背負って、単独首位でスタートした山下は、序盤で躓いた。３パットのパーに終わった２番パー５。続く３番はティショットをＯＢ。
「昨日からの感じが修正できなくて。今日は１打１打のティショットが怖いような感じだった」と、嫌な予感はさっそく的中してしまった。

「２番、３番がすべてとは言いませんが大部分を占めていた。本当に残念なスタートをしてしまった」と、最後まで流れを引き戻すことが出来なかった。
９位タイまで落ちて「期待にお答えすることが出来なくて」と、初Ｖを片岡に譲って苦笑した。

開幕から２戦連続の２位。そして４戦目の今週もまたＶ争いに挑み「今日も最後はちょっと修正点を見つけることが出来た気が。自信を深めた１週間でもあったし、それを来週にもつなげていきたい」と気丈に言ったが、自身10度目の最終日最終組も、またもやツアー初Ｖお預けだ。
「･･･本当の、正直なところは、残念でしたけど、試合は続くので。前を向いて行きましょう！」。
地元ファンの前で、強いて笑顔を作った山下。
「今度こそ･･･！」。リベンジの思いはますます募る。

• 山下 和宏