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2015年も大漁!? 賞金王のオフはまさに“殿様仕様”の釣り三昧
主要な賞を総なめにして、休む間もなくその日の晩に、タイに飛び立った。アジアンツアーのタイランドゴルフ選手権から帰っても多忙は続いた。用具契約先のホンマ酒田工場を訪問したり、マスコミのインタビューに応じたり、謝恩コンペに顔を出したりと、目の回るような慌ただしさも「それはそれで、嬉しい悲鳴」と、最初のうちこそ目尻を下げていた孔明。
しかし、今年も残る数日となったころにはあまりにも多忙なこの1ヶ月間を振り返り、つい本音がぽろりと「休みが欲しいっス・・・」。
その中でも孔明が、最も楽しみしていたのが趣味の釣りである。地元の福岡県は、玄界灘へ船でこぎ出し、荒海で大きな鯛を狙うのだとか。
「餌はね、これぐらいの入れ物に」と、孔明が手で示したのは直径30センチほどの「それはもう、立派な海老なんですよ」。なんでも、餌代だけでも3万円を下らないと言うから豪勢そのもの。
さらに「餌を針に仕掛けるのも、釣れた鯛を針から外すのも、一緒に行く人に全部やってもらう」という殿様ぶり?!
「・・・そうなんです。申し訳ないんですけど本当に、殿様みたいに僕は投げて、リールを巻くだけ」。
というのも、鯛のヒレは思いのほか鋭くて、下手をすれば大けがをしかねないという。えさになる海老も、やはりトゲトゲしていて非常に危険。
「そこは、熟練に任せる」と、餌付けも、針から魚を外すのも、そこはさすがの孔明も、乙女のごとくしおらしく、海の男の手にゆだねるのだという。
プロゴルファーにとって、手は大事な大事な商売道具。大名釣りもさもありなん、だ。
そして、たとえ釣果がなくても、お楽しみは盛りだくさんだ。餌にした高級海老。余ったら、唐揚げや天ぷらにして食べる。大漁なら、鯛尽くしの宴。いずれにしてもウハウハの孔明。
まさに“エビタイ”のオフ。そして“大漁”の2014年も、もうすぐ終わろうとしている。
さっそく来るべき2015年の目標について、まずは最多勝利数で2年連続の賞金王を射止めること。そして平均70.08で、今年1位に輝いた平均ストロークも、今度は60台で獲得することと、相変わらず欲張りだ。
さらには、悲願のタイトル獲りだ。「来年こそ、日本オープンで勝ちたい」。来季も大漁を期して、せっせと釣り糸を垂らす孔明だ。
※今年、賞金王に輝いた小田孔明には永久シード選手の青木功より記念のトロフィと、株式会社ジンコーポレーションの髙橋仁・代表取締役会長より賞金100万円と、株式会社パレスホテルの小林節・代表取締役会長より副賞として、「パレスホテル東京パークスイート宿泊券」が贈られました。
また平均ストローク賞には永久シード選手の尾崎直道より記念のトロフィと、カシオ計算機株式会社の樫尾隆司・執行役員 コーポレートコミュニケーション統括部長より賞金100万円と、副賞として「G-SHOCK GPW-1000」が贈られました。