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2日目は敗れた2チームも挽回を誓った

チームに計2ポイントを持ち帰った他の3組に対して、この日はフォアボールのストロークプレーで、まず厳しい表情で上がってきたのは小田孔明と河井博大組だった。

けっして悪い展開ではなかった。しかし「今日は僕がチャンスを決められなくて。流れを持って来られないまま、持って行かれた」と、反省しきりの河井。
小田は、最終18番こそピンそばのバーディフィニッシュで「最後は意地を見せよう、と」。しかし、結局2打差の敗退に、悔しさが募る。

「相手はバーディパットがゴンゴン入っていて」。それでも河井と2人して、力を合わせて懸命に食らいついたが「間に合わなかった」。
前日初日の日本の1打リードが、韓国にいっそう火をつけたと2人は感じているが、日本男児だって負けたままでは終われない。

「明日は絶対に負けない」と、小田。
「誰と当たっても、やっつける」。河井も「僕も必ず勝つつもりです」と、翌日のシングル戦でもこの悔しさをバネにする。

そして、この2人にとっては尚更だ。前日初日に続き、チーム唯一の連敗を喫したのが薗田峻輔と石川遼の先輩・後輩ペア。
やっぱり、2人は強かった。韓国は、メジャーチャンプのY・E・ヤンと、賞金王の金庚泰(キムキョンテ)。
薗田も、石川も力の限りに戦った。バーディチャンスもたくさん作った。「しかし、終始相手に僕らのバーディを、ふさがれた」。
一度もリード出来ないままに、3打差で敗れた。

チームスコアの6アンダーは、他の9組を見渡しても、ワーストスコア。「相手どうこうじゃなくて、スコアだけみても、僕らが一番伸ばせていない。これではどこをどうやっても勝てない」と、全身で悔しさをあらわにした石川。

「一番年下の僕らが、チームの足を引っ張っている。そして先輩方に、引っ張ってもらっている」。
その状況が、薗田にも石川にも許せない。
「明日は絶対にチームに貢献したい」と、声を揃えた。
「明日は相手を上回るプレーをして、最高のパフォーマンスをしたい」と言った19歳は、もはや戦う男の顔だった。

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