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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2012

谷口徹はライバル藤田との直接対決に

昨年、一昨年の再戦をかけて、44歳が粘った。初日に早くも「賞金王は諦めた」と、敗北宣言をした賞金ランク2位の谷口徹はせめて昨年、一昨年のリベンジをかけて、この日はスタートから仕掛けてきた。

1番から3連続バーディで、スコアボードを駆け上がってきた。「朝の練習場でいい感じで打てたので。思ったところに乗せれば追いかけていける、と。読み通り、狙い通りにスタートが切れた」と、勢い付いた。

しかし、谷口にはちょうど9番から強い雨風。体感気温も下がって、谷口にとっても試練の数ホールも耐えて13番では、190ヤードで4番アイアンを握って6メートルのバーディを奪うなど、盛り返してきただけに、16番のボギーが痛かった。

ホールアウトした時点では、かねてより熱望していた今大会では2年連続の最終日最終組も、絶望していた。「藤田くんとも回りたかったです」との谷口の願いは、その数分後に叶えられた。

17番ホールまでに通算10アンダーとしていた最終組の石川遼と、ハン・リーが、最終18番で揃ってボギーを打って、4人タイの通算9アンダーの中では、もっとも早くホールアウトしていた谷口に、そのお株が回ってきた。

直接対決となった藤田との差は6つ。
「差はあるけど、ゴルフは何が起こるか分からない」と、自分に言い聞かす。
「明日は今日と同じように、スタートダッシュを決めたい。自分はこのコースが、最終日が得意なんだと思い込んでやっていきたい」。ライバルに、みすみす3連覇はさせたくない。

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