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関西オープンゴルフ選手権競技 2018
50歳が挑む!! 谷口徹が2週連続Vのチャンス
鳴り止まない着信音。「メールが・・・数え切れないほど届いて」。
中には見覚えのない番号のショートメールもあったり、「なんて打ったら」と戸惑いつつひとつひとつに返信を書くそのしりから、また新メールが届いて「右手の親指が、腱鞘炎になりそうやった」。
アメリカにいる小平も送ってくれた。反響の大きさにもまた、戸惑いながらも「プレー中は、誰かのためにゴルフをするというのはない。でもその結果を見て喜んでもらえるのはありがたい」。
中でも嬉しかったのは、同年代の選手たちからの祝福だ。
田中秀道には「僕には谷口さんの本当の凄さが分かりますよ」と、言われた。
「テレビを見て夫婦で泣きました」と、宮本勝昌。
「・・・そんなところで泣いたらもったいないで」と照れ隠しも忘れず、昨晩は弟子たちとのささやかな祝宴で口々に褒めそやされても「自分では凄いというのはない。ただ、勝つためだけに必死でやって結果そうなっただけ」と、クールに言ったが体はヘトヘト。
50歳にして、6年ぶりの20勝目は喜びが大きい分だけ、その反動も相当なもの。
「思っていたよりも、ものすごいエネルギーを使った」と、回復するにもそれだけの時間と労力を要する。
勝った翌日の月曜日は、軽いウォーキングで汗を流した。
「走ったりはもう無理だから。家の周りをグルっとね。あとはケアをしてもらったり」と、この日は9ホールの練習ラウンドでコースを見て回ったあとは、湯浅文乃トレーナーの入念なマッサージで仕上げをして、いざ2週連続Vのチャンスに備える。
「先週は先週。欲はない。初日からあんまり思ってると上手くいかない。おとなしくいって、またその位置にいれば頑張りたいな」。
2週続きの谷口劇場、開幕といきますか。