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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2017
山下和宏は「賞味期限がやばい」
パットに悩み、2年前から今の変則グリップに定着したが、つい先日までアドレスに入る前の素振りだけは順手で行っていた。そのせいか、タッチがいまひとつかめなかったが直近のセガサミーカップから、素振りも、本番でもクローグリップに統一させたことで、「球が出るところが一定してきて、落ち着くようになった」と、この日の好発進につながった。
08年からシード権を守り続けているが、まだ未勝利。
いつまでも若くて爽やかだが、今年はもう44歳。
「“賞味期限”がやばい」と、自覚している。
先週の全英オープンは、23歳のスピースが早メジャー3冠を達成するなど「世界的にみても、若い子たちが活躍する中で、いつ弾かれてもおかしくない」。勝つ確率も、年々下がる一方なのは、自然の摂理でもある。
寄る年波に、だんだん疲れも取れにくくなり年々、募る危機感を、懸命に振り払いながら頑張っている。
「周りの期待もある。自分なりに、こつこつ頑張っていきたいなと思う」。
スリクソンの契約プロとして、特に今週は奮い立つものもある。