今季の初Vを懸命に模索している。何かを掴もうと必死な今平が、レジェンドたちに触手を伸ばしている。先週の日本オープンは月曜日に谷口徹。水曜日には、藤田寛之と練習ラウンドを回った。
「得るものがあった」と今週は、さらにさらに偉大な選手に、お手合わせを願い出た。

水曜日の公開練習日に練習ラウンドを申し込んだのは、ジャンボ尾崎。
ちょっとした行き違いがあって、約束の時間よりも早くコースに出てしまったジャンボとは、結局2ホールしか回れなかったが、「練習で、一緒に回らせてもらうのは初めて」という記念日にはアプローチを教えてもらった。
ジャンボのウェッジを、握らせてもらう機会もあり「これ欲しいなあ･･･」。声は相変わらず小さかったが、大胆におねだりをしてみる場面も。

ラウンドの最後にはツアー通算94勝、12度の賞金王から受けた愛のムチ。
「優勝なしで、賞金1位か。やっぱり1勝しないとダメだろう」。
もちろん本人とて未勝利のままトップを走り続けるのは本意ではない。
次週は世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」の出場権があったが、世界にも目を向ける選手が今回ばかりは苦渋の決断。
「一つでもチャンスがあるなら出続けたい」と、辞退を申し出た。
「今年、早く優勝したい。今週もそこに集中する」。
この日は65を出して今週もV争いに加わった。
ジャンボにも、早くV報告で報いたい。

• 谷口 徹
• 藤田 寛之
• 尾崎 将司