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カシオワールドオープン 2017
コブクロさんに勇気をもらった!! 谷口徹はまだまだ若いぞ
今季は序盤、4月の中日クラウンズから、立て続けのV争いで、昨年落とした賞金シードを早々に取り戻しても、「勝つには何か足りない」。
空き週にスイングをいじり始めて迷路に落ちた。
「やったことが、どれも身につかないどころか調子も悪くなって、予選通るのもやっと」。
夏から秋にかけては、週末を自宅で過ごすことも多くなり気はふさいだ。
「もうやめようか・・・」。
自暴自棄にもなる中で、支えになったのはコブクロさんの歌。
メッセージ性の高い歌詞には「自分とかぶるところがある」と共感するうちに、徐々に元気を取り戻していった。
先週の日曜には宮崎からいったん、大阪空港に降りたその足で、地元の京セラドームで、今年2度目のコンサートに駆けつけたら初日から、ほらまたこの通りだ。
朝からビュンビュン風が吹いた寒空でも、今平周吾は半袖でコースに現れ呆れた。
「若い選手の元気とやる気。自分とは、違うっちゃ違う。でも、ないものも持っている」。
49歳なりの持ち味で戦う気力も出てきた。
首位で並んだ時松。「谷口さんにアプローチを教わって、上手くいった」と感謝されても「見てないけど、きっと時松くんのは結果オーライ」。冗談交じりのニクまれ口も戻ってきた。
来季の誕生日を機に資格を得るシニアツアーの出場登録も、「シニアはいつでも出れるがレギュラーは今しか出来ない。もう少し頑張りたい」と、今年は見送った。
「努力と結果が反比例。やればやるほど悪くなる。疲労ばかり残って報われない」と先週までは、愚痴がこぼれるばかりだったがその最終日に67を出したあたりから、やにわに回復してきた自信。
「確信に変えたい。優勝して初めて出来る。優勝したいと思ってやっている」。
今大会は、2005年を制した。98年に、ツアー初優勝を飾った三菱ギャランの会場もまた、ここ高知県だった。
賞金レースでにぎわう今週。過去2度の賞金王が、思い出の地で復活ののろしをあげる。