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ダンロップ・スリクソン福島オープン 2016

正岡竜二は長男に良い誕生日プレゼントを!!

後半の2番で、「欲かいて、左の池。僕にはよくあること。すぐにダブルボギーを打ったりヘマをする」と、パー3での大ポカも、この日の正岡には、それを補ってあまりあるショットのキレがあった。

「先週まで、ボロボロだった」。先週は1週間の空き週で、やにわに立て直してきた。「今までと、イメージを変えて打ってみようと、かなり練習してきた」。その甲斐はあった。

この日、奪った5つのバーディは、長くて8番の6メートル。5番では、ピンそばにつけた。

プロ11年目の2014年に賞金ランク56位に入って、初シード入りに成功したが、昨年は同77位まで落ちて、シード権の確保といっても第2枠での滑り込みで、秋の出場優先順位の入れ替えには、その対象となる。

それこそ、「気持ちを入れ替える意味で」とこのオフは、片山晋呉に頼んで合宿に参加させてもらって、スイングもあれやこれやと高度な指導を受けたが、「ヒントをもらっても、なかなか自分のものにならない」。

東北福祉大では2つ下の池田勇太や、ベテランの谷口徹にも、いろいろとアドバイスをしてもらうのだが、ますますこんぐらがって「頭と体が逆の動きをしたり」と、てんでばらばら。

地元沖縄でゴルフを覚え、「低い球を打つのは得意だけれど、高い球が打てない」。身にしみこんだスイングは、谷口に「上から突っ込みすぎや。もっと払った打ち方を」と注意されても、「怖くてなかなか直せない」。
ならば、と「あえて真逆の動きを取り入れてやってみよう延々練習をしてきた」と、試行錯誤でようやく掴むものがあった。

今週は、これまた片山のクラブセッティングを見習いアイアンは7番までにして、その上は5番と6番のユーティリティで補うことにしたら、こちらもうまくハマってくれた。
「確実に乗せられましたし、8番ホールでは6番でバーディが獲れた。クラブにも、めちゃ助けられてます」と、道具の力も借りた。

初日の21日には、長男の竜大くんが3歳の誕生日を迎えた。せっかくの記念日も、「試合に出ぱなしで全然、相手してあげられないから。今週は違った誕生日プレゼントが出来たら」。
切実なパパの思いがかなえられるか。

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