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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009
パナソニックオープンは、これからも子供たちの夢と希望を育てます
大会2日目の25日(金)には、地元の宇治市立笠取小5,6年生のみなさんを会場に招待。トーナメントの“舞台裏”を見て回ったあと、試合を観戦。また練習場では山下和宏らトッププロとの触れ合いの時間もあり、授業にゴルフを取り入れているという同校の子供たちにとっても、何よりの“校外学習”となった。
また、3日目の土曜日には、地元ジュニア30人を対象にした出場選手によるレッスン会が。
そして最終日には、プロと手をつないでスタートの1番ティに入場する“キッズエスコート”で、地元ジュニアたちが大会の盛り上げに一役買った。
リーダーの丸山大輔は入場する前、地元の小倉小学校2年戦の木村俊くんに「優勝してください!」と励まされ、スタート前の緊張した面持ちがついほころんだ。苦しい戦いを制し、みごと悲願のツアー通算2勝目を飾り、木村くんとの約束を果たした。
ディフェンディングチャンピオンの谷原秀人をエスコートした桃山小学校4年の輪湖彩華ちゃんは昨年、テレビで優勝シーンを見た選手と手をつないで感激した。
「今日は、谷原プロと手がつなげて嬉しかったです!」と、頬を染めた。
宮里優作を担当した春日野小4年生の山口竜大くんは、地元・京都府出身の平塚哲二の師匠の太田了介プロについて、5歳から本格的にゴルフを始めた。
しかし、スタート直前の宮里との他愛ない会話の中で、「手を見せてごらん」。
そう言われて小さな左手を開いたら、「・・・あれっ、マメが出来てないなあ!」。
つまり、暗に練習が足りないのでは、と言われてますますやる気になった。
「これからは、マメが出来るくらいに練習します!」と、がぜん張り切った。
鈴木亨と手をつないだ高の原小4年生の岩田大河くんは、大会2日目には64のベストスコアをマークするなど43歳の鈴木がなお、18歳の石川遼らと同じ舞台でしのぎを削っていることを聞いて羨望のまなざし・・・!!
帽子にサインをもらった際に勇気を出して、「ボールも下さい!」とお願いしたら、しかし鈴木はちょっと困った顔をした。
「うう〜ん、今からスタートだしなあ・・・。このコースは難しいから、君にあげちゃったら暫定球が無くなっちゃうよ!」。
だがすぐに笑顔になって、「プレーが終わるまで、待っててくれたらあげるよ!」。
その言葉に、満面の笑顔で大きく頷いた岩田くんは、果たして無事に鈴木から、宝物を受け取ることが出来ただろうか。
お土産に主催者から受け取った、大会特製のエコバックをプロのサインボールで一杯にして帰れただろうか。
来年のアジアパシフィック パナソニックオープンは兵庫県の六甲国際ゴルフ倶楽部で開催されます。
2010年の3回大会でもまた、子供たちの夢と希望を育てます。