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谷口徹が地元で熱血指導!「冬季ジュニアゴルフスクール」
「こういう環境が必要だから。自分が参加する事でゴルフを始めるきっかけになれば。」
将来あの選手みたいになりたい…。ゴルフを始めたきっかけはあのジュニアスクールから…。
そうなって欲しいという想いを込めて、谷口も休日返上で駆けつけた。
「毎年来てみて思うけど、技術的に上手くなるのもだけど、子供たちは成長するからそれが楽しみだよね!」
1年ぶりの子供たちとの再会に目を細めた。
今年、谷口が伝えたかったのは「ジュニア時代にどんなトレーニングをすれば良いか」だ。
石川遼が登場したことで、特に若いジュニア世代の刺激になった。その分、子供たちから「どうすれば飛距離がでるようになるのか?」「どうすれば上手くなるのか?」という質問が多く出された。
谷口は「飛距離を出すコツは俺が教えて欲しいよ」と冗談交じりに会場を沸かせたが、答えは的確だ。「下半身を鍛えること」。
ランニングをして、基礎体力を身に付けてしっかりとした土台を作る。それから、腹筋や背筋をしてゴルフに必要な筋力を付ける。力まかせに振るのではなく、体を上手く使って飛距離を出す。「だって、健康な体を作って、気が付いたら勝手に飛んでたっていう方がいいでしょ?」
子供たちも先輩のアドバイスをうなずきながら聞き入る。
それに、谷口がゴルフを始めた中学生時代も野球部に所属しており、PL学園高等学校時代にはテニス部とゴルフ部の掛け持ちで、主にテニス部に力を入れていた。
だから、子供の頃に色んなスポーツをしていても、ゴルフの素晴らしさや目標さえ見つかればどんどん上手くなっていく。
「今の子供たちは、ゴルフをする機会も増えているし、プロが指導してくれるスクールもある。将来はもっと上手い子が出てくると思う」と太鼓判を押した。
講習会が終わった後は、コースに出て、子供たちとバンカーショットやグリーン近くからのロブショット等のアプローチを繰り返し行った。基本的な構え方や正しい打ち方から、どうすれば失敗が少なくなるか等、小雪が舞う氷点下近い気温の中、谷口の熱血指導は2時間に渡って続いた。
レッスン会の途中でミスをしていても、「これ難しいよね。俺が中学の時はできなかったよ。」とやさしく話しかけ、ショートゲームでは一緒になって楽しみ、初めてジュニアゴルフスクールに参加した子供たちも記念撮影の時にはすっかり笑顔で打ち解けていた。
昼食の時には、肩を並べてカレーライスを頬張った。谷口の周りには照れながら話しかけてきたり、サイン待ちをする子供たちですぐに一杯になる。最後に、子供たち一人ひとりに握手をしながら記念のマーカーを手渡し、こう締めくくった。
「今日、話した事を少しずつ身に付けて、また来年会う時にもっと良いショットを見たいと思います。」
谷口は今日のレッスン会以外にも社会貢献活動として、12月24日に獲得賞金の一部から、3年連続で奈良県の共同募金会を通じて児童養護施設6ヶ所、母子生活支援施設2ヶ所の計8ヶ所に寄付金を寄贈したばかりだ。
「自分ができている事は微々たるもの。ただ、こういう活動をする人が増えてくれれば嬉しいですね」。
レッスン会の途中でもこんな台詞があった。「ゴルフはいくら上手くなってもキリがない。今も自分で上手くなったと思った事がない」。
谷口にとって、ゴルフも社会貢献活動もきっと途中で満足する事はない。