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日本プロゴルフ選手権 2007
近藤智弘「初めて迎える連覇のチャンス、ぜひ狙っていきたい」
それだけに、気合が入っていた。
地元開催に加え、同大会協賛のトヨタ自動車と今年サポート契約を結んだばかり。
予選落ちは、絶対に避けたい。
そう強く思う一方で、ひそかにこんな気持ちもあった。
「俺が、和合で落ちるわけがないじゃん、って(笑)」。
というのも、専修大学時代から数えてそれまで9回出場した今大会は、一度も予選落ちをしたことがなかった。
アマチュア時代は2度の挑戦で、いずれもベストアマチュア賞を獲得。
しかも、2度目の99年は8位タイに食い込んでいる。
10回目の出場となる今年も、2日目に69をマークして決勝ラウンドに進出すると、最終日には67で回って9位タイ。
メンバーにも恵まれた。
中嶋常幸とすし石垣と同組のプレーは、「最終組の次に盛り上がっているのは、間違いなく俺たちの組」と中嶋が言ったほど。
百戦錬磨の技と、にぎやかなパフォーマンスと、地元出身の3人組。
「たくさんのギャラリーがついて下さって、僕も楽しくプレーができた」という。
おかげで昨年、ツアー初優勝をあげた日本プロに向けて、弾みがついた。
戦い終えて、和合の10番ティ横の茶店で「良い流れが作れました」と言いながら、うどんをすすっていた近藤がふと首をかしげた。
「そういえば・・・」。
昨年も、開幕2戦で予選落ちしながら、中日クラウンズで8位タイにつけた。
「それで、勢いづいて日本プロで勝てたんです。ひょっとして、今年も吉兆?!」と、にわかに目を輝かせた。
今週は近藤にとって、初めて迎える連覇のチャンス。
「ぜひ狙っていきたい」。
74回という長い歴史の中で、連覇以上を達成している選手は8人しかいない。
節目の75回大会に、もう一度その名を刻みたい。