記事

谷口徹「みんなから、パワーをもらって頑張ります!」

子供たちの旺盛な食欲に目を丸くして「おじちゃん、こんなに一杯食べれないよ」とデザートの桜餅を子供たちにおすそ分けする場面も
後ろ髪を引かれながら、施設を後にした。住まいのある大阪府に向かって車を走らせながら、心に誓った。
「あの子たちのパワーをもらって、僕も頑張る。シーズンが始まったら、たくさん優勝争いをして、週末はテレビを通じて子供たちにエールを送る」。

谷口の地元・奈良県生駒市にある児童養護施設『愛染寮』は、何らかの理由で両親と一緒に暮らせない乳幼児から高校生まで約60人が共同生活を送っている。

昨年12月に行われた『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』で獲得した賞金を同施設にチャリティすると決めた谷口は、自ら足を運んで直接寄付金を手渡したあと、子供たちと楽しいひと時を過ごした。

寮を巣立っていく子や進学・進級する子を祝い、励ます「誘い会」に参加して、子供たちの歌や踊りを鑑賞。
子供たちとスナッグゴルフに興じたが、それでもなお、谷口には子供たちと離れがたい気持ちがあった。
「みんなと、もっと一緒に過ごしたい」と、きゅうきょ夕食をいただくことになり、施設の方がふるまってくださった散らし寿司を子供たちと一緒に食べた。

元気な子供たちの様子に目を細め、矢継ぎ早に飛ぶ質問に、ひとつひとつ丁寧に答えた。

「藍ちゃんに会ったことがありますか?」と聞かれて「僕は実は藍ちゃんと“マブ達”です。これまで2回対戦して2回とも勝ちました」と胸を張り、笑いと羨望のまなざしを浴びた。

たくさんのつぶらな瞳が谷口を見上げている。
5歳の子に「抱っこして〜」と、せがまれたが意外と重くて諦めた。
「またいつか会える?」と聞かれて頷いた。
「きっとまたいつか会えるといいね!」。

長女・菜々子ちゃんの成長と重ね合わせてしみじみと思う。
「どの子も、どうか元気に育って欲しい」。
そんな思いで胸を一杯にしながら、施設を後にした。
見送ってくれた子供たちに何度も大きく手を振った。

※このほか、谷口は『3TOURS CHAMPIONSHIP 2006 IMPACT!』で獲得した賞金180万円を、同寮を含め地元・奈良県の7つの福祉施設に寄贈しました。

  • サインをねだる子供たちのためにせっせとペンを走らせる
  • 終了時間が過ぎても、笑顔でサインを続けた

関連記事