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日本プロゴルフ選手権大会 2002

「最近は、ジャンボさんに負けたことがないから」

 谷口徹、自信満々で迎える決勝ラウンド

 地元の地の利を、如何なく発揮だ。
 自宅から車で1時間。会場ここ『KOMACC』は、オフシーズンにはプライベートで何度も訪れ、「十数回は、まわったことがある」コース。
 前日初日に引きつづき、この日午前は、強い雨風が吹きつけた難コンディション。もう次の瞬間には、まったく逆方向に変わる突風にも谷口は、「冬は寒さも加わって、今日よりもっと難しいから」と、動じない。
 「昨日やったOB(4番)だけには気をつけながら、当り障りのないゴルフ。今日は無難に、やってきました」と通算4アンダートップタイにも、サラリ。
 今季の課題に、「優勝回数を増やすこと」を掲げているだけに「モノにできるときは、モノにしておかないとね」と、決勝ラウンドを前に、しっかりと“定位置”に収まった。

 心地良い、高揚感の中で戦っている。
 次週から2週間の予定で、米ツアーに参戦。
 さらに、その1週間後の全米オープンは、今週から3試合の成績次第で出場権が得られるか、いまだ微妙な位置にはいるが、
 「そんなことより、また、たくさんのギャラリーに囲まれてプレーできると思うと、アメリカでの試合が楽しみで仕方ない」と気分は盛り上がっている。

 自信にも、満ち溢れる。
 今大会過去6勝の尾崎将司と並んで、決勝ラウンドを迎えるが、
 「最近、僕はジャンボさんに負けたことがないというデータがあるから」とキッパリ。
 むしろ、「あれほどの選手の“復活”があると、日本のゴルフファンも盛り上がってくれるから、いい」と、ジャンボの活躍を、歓迎する余裕さえある。

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