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キヤノンオープン 2008

賞金王は3位タイにも・・・

391ヤードの3番パー4で残り96ヤードをチップイン。このイーグルを含む3アンダーは、上々のスタートを切ったはずだがなぜか谷口徹のテンションが低い。
「今日はショットが曲がりまくって、まるでQT上がりの選手みたいで」。
自身の内容に不満があるのもさることながら、満足のいくショットに対してギャラリーの評価が思いのほか低かったこともその要因だ。

会場の戸塚カントリー倶楽部のアンジュレーション豊かなグリーンは、前日の雨の影響か比較的仕上がりが柔らかく、「スピンコントロールをしないと戻りすぎてしまう」。

そんな状況で、あえて「スピンをかけないショット」を打つのは相当に高度な技を必要とするのだが、それがギャラリーには伝わらない。

「今日のグリーンなら、思い切りスピンで戻るショットは誰にでも出来るのに・・・。みなさんそういうシーンを期待してるみたいで」。
グリーンに吸い付くように落ちて、微動だにしないアプローチには、歓声もほとんど上がらなかった。

「リアクションがまったくないから全然寄ってないのか、と」。
首をかしげながらグリーンに上がったら、意外とチャンスについていたということが何度もあった。

同組の矢野東が「谷口さん、凄いですね」と褒めてくれたことがせめてもの救いだが「これが遼くんなら凄い拍手が来るんだろうけれど・・・」と、ついボヤキも出る。
「技がギャラリーには伝わらなくて寂しかった」。
賞金王には、別の意味でも不満の残った3位タイスタートだったようだ。

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