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日本オープンゴルフ選手権競技 2007

8位に後退した小田孔明「これが日本オープンなんだ、と」

2位と2打差の首位で迎えた最終日の朝。「頑張ってこい」と誰よりも励ましてくれたのが谷口徹だった。付け加えて「勝ったら、温泉にでも連れてけよ」とも。だがほかでもない、小田のツアー初優勝を阻んだのが、その谷口本人だった。

まさかの6打差大逆転を食らって「こっちが連れてって、という感じ」と、苦笑いを浮かべるしかなかった。

2サムで回るこの日は、賞金王とのプレー。
「良い勉強になった」という思いとは裏腹に「今日は自分から壊れてしまった」という悔いが残る。

3日間アンダーパーをマーク。
だが絶好調だったショットはこの日とたんに乱れ、「フェアウェーにいかないとこんなにも難しいものか・・・」。
これこそが、ナショナルオープンの重圧。
「最後の最後に、それがつくづく分かった」と悔しがる。

この難コースでは、どれほど万全の体制を整えて臨んでもまだ足りない。
まして先月、痛めた肩をケアできないまま乗り込んできた小田には、つらい1日となった。
ラフに打ち込み、痛みを堪えて打つたびに、それを痛感させられ、「それにしても」と、振り返る。

「80(ストローク)は、ないッスよね。悪いなりに、なんとかパープレーで回りたかったのに・・・」。
結局、通算3オーバーの8位に終わり「この経験は次回に必ず生かします」と、気を取り直すので精一杯だった。

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