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東建ホームメイトカップ 2011
谷口徹の特訓の成果だ、白佳和が2位タイ
前半の17番パー5は、5番ウッドで打った230ヤードの第2打を1メートルにつけるなどショットが冴えた。後半の7番ではピンそば20センチのバーディを奪い、つくづくと思う。「けなされながら、練習した甲斐がありました」。
谷口徹に誘われた、このオフの宮崎合宿。2年ぶりの参加だった。「谷口さんは、シード選手しか、呼ばないので」。
2008年にシード落ちを喫した影響は、そんなところにも出ていた。“復帰元年”こそ存分に、谷口イズムを吸収しようといっそう貪欲になった。
「ショットでも、パットでもインパクトで緩んでいると。散々、谷口さんに言われてきたことが、ようやく出来るようになってきたと思う」。
教えを生かして絶好の位置で、決勝ラウンドに進出して、「やっとツアーに戻ってきた、と実感出来る」と、喜んだ。
もっとも、この開幕戦に関しては、本人に欲はなかった。
毎年、ひどい花粉症に悩まされ、この日も腫れた目を隠すため、あまり見慣れないサングラスをかけてのラウンドだった。
「プレーにも集中出来ないので半分諦めていたのですが。それでかえって力が抜けて丁寧に、平常心で出来たおかげかもしれません」。
むしろスコアに直結したとあれば、つらい症状も歓迎ムード(?)の白。デビュー当時は三重県のコースに所属し、ここ東建多度カントリークラブ・名古屋も回り慣れている。
勝手知ったる舞台で、念願のツアー初優勝を狙っていく。