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日本オープンゴルフ選手権競技 2012

小田孔明が「仇、取ります」

強い風に加えて、後半は冷たい雨も加わって「こんだけの雨風だと、ラインも関係ない」と、最後のほうは1.5メートルのパットさえ、入る気がしなかった。
「ティショットは刻んだら、ダボになりそうだからドライバーで行った」と果敢な攻めも、飛びすぎて突き抜けてラフに入ることが多く、それでもツアーきっての飛ばし屋は、「セカンドは短いクラブで打てる」と難コースでアドバンテージも感じている。

前半の9ホールは、すべてパーに収めて満足そうに頷く。
「ここではバーディよりいかにパーを取ってくか。“お先のパー”が何回かあると、リズム良く回れる」と、この日は2オーバーの73とスコアをまとめて、首位と3打差の単独2位につけた。

「十分でしょう。明日から楽しみ」。
いよいよ迎えたリベンジのチャンスだ。
あれは2007年のこの大会。最終日を2位と2打差の首位で迎えながら、谷口徹にタイトル獲りを阻まれた。

ナショナルオープンの重みに前日まで好調だったショットがとたんに乱れて、80を打った。
あの会場は忘れもしない。
「相模原の仇、取ります」。
戦いの炎がメラメラと燃え上がる。

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