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とおとうみ浜松オープン 2012

3位タイのJ・チョイは「ここで勝てたら最高です」

左端が中越社長。明日、失速したら約束を果たさなければ・・・
先週の日本プロは、開幕直前に「歯が折れた」。朝、歯を磨いていて、「痛いな」と、手で触ったら「ポキンと折れた。悲しくて、予選落ちをした」と、渋々とコースを去った。

「今週は治してきたから大丈夫!」と、歯が元通りになれば、こちらのものだ。
首位とは5打差の3位タイにも、絶対に最後まで、諦められない理由がある。

ここ浜松は、昨年から正式に契約を結んだクラブメーカー「ヤマハ」の本社がある。
「だから、ここで勝てたら最高です」。
浜松で悲願のツアー初Vなら、何よりのご恩返しだ。

また今週のキャディは、来日前から親交の厚い「ジオギャラクシー」の、中越豪・社長が自らバッグを担ぎ、支えてくれる。「社長にも、優勝をプレゼントしたい」と殊勝なコメントに、中越さんが吹き出した。

その気持ちに嘘はないが、実はもっと切実な理由があった。
先月末に、黒髪を金色に染めた。「ちょっと気分転換」と本人はいたずら顔で笑うが、まるでライオンのたてがみのような奇抜なヘアは、どこにいてもまあ、目立つ。

「ほんと、ふざけたやつですよ」と憤慨した社長は、約束させた。
「今週、成績が悪ければ、黒髪に戻すこと」。
「それは嫌だ」と、それもひとつの材料に頑張っている。


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