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Thailand Open 2013

山下和宏が、宮本が!! 日本勢の不発を自分たちなりに分析

山下は最終日は特に、歯がみする思いだった。「僕だって、前半は4つも伸ばしたのに」。リーダーボードを見ると、なぜかどんどん順位が下がっていく。「日本なら、こんなことはありえない」。
このスコアなら、間違いなくトップ5には、入っている。

今回だって、芝質の難しさはあれど、距離は短く、決して超難解なコースというわけではない。「しかもピン位置も、さあバーディを獲ってみろ、と」。コースのほうから、誘いかけてくるようなセッティングである。

「僕ら日本人も、やれるはずなんです」。
それなのに、リーダーボードに日本選手の名前がない。むしろついけいけずに、完全に置いてけぼりを食っている。
なぜなのか。

その理由を、山下はこんなふうに分析した。「僕らは、スコアを伸ばしていくことに慣れていない」。
3日目に、63をマークした宮本勝昌も、こんなことを言っていた。
「スコアが伸びてくると、俺どこまで行っちゃうんだろうと思って勝手に自分に自分でブレーキをかけてしまうんです」と。

「スコアを伸ばし続けることにも、精神的な慣れが必要ではないでしょうか」と、山下も言う。
「日本ツアーは最終日は凄く難しい位置にピンが切られたり、あまりにもスコアが出すぎないようなセッティングのコースが多いでしょう。それに慣れているから、こうしていざコースに“さあ、伸ばして来い”と、言われても“よしっ”とはなれない。僕らはスコアを出すのに慣れていないというのはそういう部分」。

それが今回、日本勢がふるわなかった原因だ、と。
宮本も、自分なりの答えを出した。なぜ、日本勢は4日間ともに、大量アンダーが続かないのか。
「4日間とも伸ばそうと思うから、しんどくなる。4日間とも、切らさずに伸ばし続けるなんて、仏の域ですよ。まずは無理せず3日間は頑張って、そのあとは運とかチャンスに任せる。僕は次はその手で行こうと思うんです」。

1週おいて、次はジャパンゴルフツアーアジアシリーズの第2戦。「インドネシアPGA選手権」では、タイでの教訓を生かして、優勝争いをする日本勢が出てきてくれるか。

「とにかく、こういう試合にたくさん出て、慣れていくしかない。僕たちは甘かった。日本人は、日本人で小さくまとまってしまうから、だめだった。これからは、試合があるところには、僕らもどんどん行きましょうよ、どこまでも!!」と、威勢よく山下。

宮本は、歴代の選手会長らしく「こうやって色々気づかせてくれる機会を与えてくださったワンアジアと日本ツアーのみなさんに、感謝ですね」と、改めて汗まみれの頭を下げていた。

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